<ジンジン博士のケータイ新書>ネットは公共の場と意識して

 皆(みな)さんがインターネットを使うときに、全く知らない誰(だれ)かの事を意識(いしき)したことがありますか? 単純(たんじゅん)にウェブサイトや動画サイトを見ているだけでは、なかなか意識できないと思いますが、あなたが使った情報端末(じょうほうたんまつ)がどのサイトを訪れたかなどの情報は、あなたの知らない誰かが一定期間管理しています。これらの情報は「履歴(りれき)」とか「足あと」と呼(よ)ばれます。つまり、あなたの行動は誰かに見られる可能性(かのうせい)があるのです。ましてやSNSや動画再生(さいせい)サイトで情報発信すれば、知らない誰かに見られる可能性は大変高くなります。むしろ積極的に情報発信する人は、知らない誰かに見てほしいと思っていることでしょう。

 

 「インターネットで情報発信することは、渋谷(しぶや)のスクランブル交差点で大声で叫(さけ)ぶようなものだ」と言われることがあります。渋谷に限(かぎ)らず交差点は公共の場所です。公共の場所ならば、そこには一定のルールがあります。インターネットの世界も同じなのです。

 

 ルールを破(やぶ)ってしまうとペナルティーを受けるのは、現実(げんじつ)世界もインターネトも同じです。インターネットの方が「足あと」が残る分、厳(きび)しいかもしれません。公共の場所であることを意識して、正しく使ってほしいと思います。

(ITサポートさが・陣内誠)