カテゴリ:ジンジン博士のケータイ新書



2024/04/26
 皆(みな)さんは、「IoT」という言葉を聞いたことありますか? 「Internet of Things」の略(りゃく)で「モノのインターネット」と訳(やく)されます。家電製品(せいひん)や車など、さまざまな「モノ」をインターネットとつなぐ技術(ぎじゅつ)のことです。外出先から遠隔(えんかく)操作(そうさ)ができるエアコンや掃(そう)除(じ)機、食材の減(へ)り具合を知らせてくれる冷蔵庫(れいぞうこ)、部屋で留守番(るすばん)しているペットの様子を確(かく)認(にん)できるカメラなど、私(わたし)たちにとっても身近な存在(そんざい)になっています。最近注目されているEV(電動車)も、インターネットに接続(せつぞく)しているのでIoT機器といえます。  IoT機器は、インターネットを利用することでとても便利に使えるのですが、インターネットに接続することによる危険(きけん)性(せい)も否定(ひてい)できません。今年の3月末「東京の小学校と保育園(ほいくえん)の2カ所で、ウイルスに感染(かんせん)したWEBカメラが発見された」と佐賀新聞(さがしんぶん)でも報道(ほうどう)されました。「インターネットを通じて外部から操作ができるようになっていて、他のサーバへの攻撃(こうげき)の道具に使われたり、盗撮(とうさつ)の道具にされていたりした」そうです。  身近になったIoT機器ですが、個人(こじん)で使うときに気をつけるべきことは何でしょうか?  一番大切なことは、サポート体制(たいせい)がしっかりしたメーカーの機器を信頼(しんらい)できる所から購入(こうにゅう)することです。次に大事なことはIoT機器のIDとパスワードの管理、それから使用しなくなったときは電源(でんげん)を切りインターネットに接続できないようにすることです。  一人ひとりが気をつけて安全なインターネット環境(かんきょう)を守っていきましょう。 (ITサポートさが・陣内誠)
2024/03/26
  楽しい春休みを過(す)ごしていることでしょう。ただ、みんなが浮(う)かれてしまうせいでインターネットトラブルを呼び込む原因(げんいん)になる行為(こうい)も増(ふ)えています。特に新しい学校に進学する予定の人が、SNSで「4月から〇〇学校です。よろしく」とか「フォロワー募集(ぼしゅう)中です」など不特定の人に向かって発信しているのが気になっています。  またフォロワー数を増やすために、友達同士でお互(たが)いに「この人をフォローして」と宣伝(せんでん)し合うケースが増えるのも、この時期です。確(たし)かにお互いに宣伝し合うと、より多くの人の目にとまる可能性(かのうせい)が高くなるとは思いますが、不届(ふとど)き者の目にとまりやすくなるということも分かってほしいです。昔はテレビで「友達の友達は、皆友達だ」と言っていた人がいましたが。SNSが発達した現代(げんだい)では「友達の友達は、知らない人」という意識(いしき)が必要なのです。知らない人に自分の個人情報(こじんじょうほう)を渡(わた)す危険(きけん)性を理解(りかい)してほしいと思います。  今月、警察庁(けいさつちょう)が「子供(こども)の性被害(ひがい)」に関する2023(令和5)年の統計速報(とうけいそくほう)を発表しました。その中の「SNSに起因(きいん)する事犯(じはん)」の「学職別被害児童数の推移(すいい)」を見ると、高校生の被害者数は減(へ)っているのにも関わらず、小中学生の被害児童数が増加(ぞうか)しているのです。簡単(かんたん)にいうと小中学生が狙(ねら)われているのです。狙われているのに「フォローして」と発信するのは、非常(ひじょう)に危険です。  統計の詳(くわ)しいデータについては「警察庁 なくそう子供(こども)の性被害」で検索(けんさく)してください。 (ITサポートさが・陣内誠)

2024/02/27
 「サイバーセキュリティ月間」というのを知っていますか? 今年は2月1日から3月18日までが、この月間として日本中の人々が力を合わせて、サイバーセキュリティーの啓発(けいはつ)活動を行っています。...
2024/01/23
 今年は元日から大きな地震(じしん)が発災(はっせい)し、SNSを使用した偽情報(にせじょうほう)の拡散(かくさん)が大きな問題になりました。被災(ひさい)した人のふりをしてSNSに「助けてください」と投稿(とうこう)して救助作業の邪魔(じゃま)をしたり、東日本大震災(だいしんさい)の津波(つなみ)画像(がぞう)を投稿して不安をあおったりしていた投稿のことです。あまりにもたちが悪いので、岸田首相(しゅしょう)が年頭の記者会見で「実在(じつざい)しない住所や、あるいは無関係の画像で救助を求める、こうした情報など、事実に基(もと)づかない不確実(ふかくじつ)な情報がSNS上で拡散している(略(りゃく))。こうした悪質(あくしつ)な虚偽(きょぎ)情報、これは決して許(ゆる)されるものではなく、(略)厳(げん)に慎(つつし)んでいただく必要がある」と訴(うった)えるほどでした。  Xを使った偽情報が増(ふ)えた理由について「広告収益(しゅうえき)分配プログラム」を利用したお金稼(かせ)ぎではないかといわれています。人の不幸や人を助けたいという気持ちを利用してお金を稼ごうとするのは許されない行為(こうい)です。他にも募金(ぼきん)を呼(よ)びかける怪(あや)しいサイトなどもあったので、ちゃんと被災地に届(とど)けられるか確認(かくにん)する心がけが大事です。  また善意(ぜんい)から偽情報を拡散する事例も見られました。残念なことに災害(さいがい)時には「火事場ドロボウ」と呼ばれる人々が出没(しゅつぼつ)しますが、通信会社の災害復旧(ふっきゅう)作業車両がこれに間違(まちが)えられて拡散されるなどの混乱(こんらん)も起こっていたようです。  これまでに何度もお話ししていますように、災害時にはどの情報が真実か見きわめる目と落ち着いた情報発信が大切になります。お互(たが)いに気をつけて過(す)ごしましょう。 (ITサポートさが・陣内誠)

2023/12/26
 「日本漢字能力検定(のうりょくけんてい)協会」が、今年を表す漢字を発表しました。14万以上の応募(おうぼ)の中から「税(ぜい)」の文字が選ばれたと報道(ほうどう)されていましたね。佐賀新聞(さがしんぶん)の「こちらさがS編集(へんしゅう)局」の会員の皆(みな)さんの投票では「高」の文字が選ばれたそうです。...
2023/11/28
 最近、マイナンバーカード事務(じむ)局を名のる詐欺(さぎ)メールにだまされる人が増(ふ)えています。...

2023/10/24
 「サイバーセキュリティー」という言葉を聞いたことがありますか? 簡単(かんたん)に言えば「ネット上の安全を守るための手立て」という意味です。今日はこのサイバーセキュリティーについてのお話です。...
2023/09/26
  今年に入って佐賀県内でのニセ電話詐欺被害(さぎひがい)が驚くほど増えています。去年の同じ時期と比(くら)べて3倍の被害件数(けんすう)になっているとのことで、注意が必要です。...

2023/08/22
 7月にTwitterのアプリ名が「X」に変更(へんこう)されましたが、これに先がけて追加されていた「コミュニティノート」という機能(きのう)が「やくにたつ」と評判(ひょうばん)になっています。...
2023/07/25
 フェイスブックやインスタグラムを運営(うんえい)しているメタが新しいSNS「スレッズ」のサービスを7月5日(アメリカ時間)に開始しました。スレッズは短文投稿(とうこう)型のSNSで、ツイッターによく似(に)た機能(きのう)が使えるようになっています。そして、なんとサービス開始からたったの5日間で利用者が1億人を超(こ)えました。これにはメタの最高経営(けいえい)責任者(せきにんしゃ)であるマーク・ザッカーバーグさんも「まだ5日しかたっていないなんて信じられない」とコメントしています。これまで最速だったチャットGPTでさえ1カ月以上かかった1億ユーザーを5日間で達成したのですから、その速さに驚(おどろ)くのも無理はありません。もっともスレッズは、インスタアカウントとの連携(れんけい)が必要なので、世界中で10億人と言われるインスタユーザーがお試(ため)しでインストールしたのだろうと推測(すいそく)している人もいるようです。  注目のスレッズですが、利用開始に当たって気をつけなければいけない点が一つあります。それはスレッズのアカウント削除(さくじょ)に関する問題です。少なくとも今の段階(だんかい)では、スレッズのアカウントを削除するためには、連携させたインスタのアカウントも削除しなければいけません。スレッズは使わないけどインスタのアカウントまでは削除したくないという人はスレッズの「プロフィールを利用解除(かいじょ)」機能を使ってスレッズのアカウントを一時的に閉鎖(へいさ)するぐらいしか対策(たいさく)がないようです。  新しいものに安易(あんい)に飛びつくのは控(ひか)えた方が無難(ぶなん)です。 (ITサポートさが・陣内誠)

さらに表示する