<ジンジン博士のケータイ新書>友達の友達は知らない人

 緊急事態宣言(きんきゅうじたいせんげん)が解除(かいじょ)され、学校も再開(さいかい)されました。久(ひさ)しぶりの学校はどうですか?

 

 臨時(りんじ)休校中は、インターネット利用がかなり増(ふ)えたのではないかなぁと、ちょっと心配しています。トラブルに巻(ま)きこまれたりしませんでしたか? ネットの使用時間が増えると、どうしてもトラブルに見舞(みま)われるリスクが増(ま)します。 

 

 というわけで、今回はSNSトラブルによくある現象(げんしょう)についての話題です。皆(みな)さんは「友達の友達は、みな友達だ」という言葉を聞いたことがありますか? これは、タレントのタモリさんが司会をしていた「笑っていいとも」という番組内のコーナーで使われていたキャッチフレーズです。ある年齢(ねんれい)以上の人たちにとっては耳慣(みみな)れた言葉ですが、情報(じょうほう)モラル的には「ちょっと待って」という感じです。

 

 例えば、SNSの友達グループで楽しく交流していたところに、友達の友達が招待(しょうたい)されたとたん、グループ内の関係がぎくしゃくしだしてトラブルが発生するということがよくあります。招待した人は「わたしの友達だから友達だよね」という軽い気持ちだったかもしれませんが、ほかの人にとっては、ただの知らない人なのです。お互(たが)いの距離(きょり)感がつかみにくいのでトラブルになりやすいのも当然です。

 

 もちろんうまくいくこともありますが、SNSを使うことに慣(な)れはじめた子どもたちが、つまずきがちなトラブルのパターンですので、皆さんも気をつけてくださいね。

(ITサポートさが・陣内誠)