<ジンジン博士のケータイ新書>ネットで知り合った人とのトラブルに気をつけよう

 3月にオンラインゲームに気をつけましょうと書きましたが、この春休みにオンラインゲームをきっかけとして悲しい出来事が起こりました。オンラインで友達を見つけることは、悪いことばかりではないけれど、トラブルも非常(ひじょう)に多いことを忘れないでください。

 さて、今回はネットで知り合った人とのトラブルの防ぎ方(ふせぎかた)や対処法(たいしょほう)について、考えてみましょう。この春休みにネットで知り合った人とのトラブル相談が結構(けっこう)多かったのですが、有名SNSで知り合って心を許(ゆる)したころ(個人情報(こじんじょうほう)や画像(がぞう)を交換(こうかん)したあと)に別のSNSに誘われて、そこで嫌がらせされたり、交換した個人情報をネタにお金を要求されたりするというのがお決まりのパターンでした。

 4月1日から「情報流通プラットホーム対処法」が施行されました。このことにより、大規模(だいきぼ)なSNS事業者は迅速(じんそく)にトラブル対応(たいおう)をしてくれるようになりましたが、小規模(しょうきぼ)なSNSでは対応する窓口(まどぐち)が用意されていなかったり、分かりにくかったりします。そこで教訓「別のSNSに誘われたら疑おう(断ろう)」です。

 AIの発達のせいか、エッチな写真を合成されて脅(おど)される人もいました。ここでの教訓は「写真を要求されたら断ろう」です。

 保護者(ほごしゃ)に相談するのが遅れて、トラブルが大きくなる人もいます。親に知られたくない気持ちは分かりますが、ここで大事なのは「困っときは、すぐに相談」です。警察に被害届(ひがいとどけ)を出すにも弁護士(べんごし)にお願いするのも保護者の同意が必要です。

(ITサポートさが・陣内誠)