<ジンジン博士のケータイ新書>この夏の事件から

 

 2学期も始まってしばらくたちますが、夏休み中の子どもたちのネットトラブルをふりかえってみたいと思います。この夏も、たくさんの子どもたちが、SNSをきっかけに事(じ)件(けん)にまきこまれていました。

 「インターネットホットライン協議会」という団(だん)体(たい)がマスコミに報(ほう)道(どう)された「子ども関連記事」をまとめているのですが、8月だけでも60件近いニュースが掲(けい)載(さい)されています。「ゲームを通じて知り合った人に」とか「SNSを通じて知り合った大人から」とか、やりようによっては防(ふせ)げたに違(ちが)いない犯(はん)罪(ざい)やその被(ひ)害(がい)の記事に、心が痛(いた)みます。そのうえ、このホームページに掲載されていない事件も、私(わたし)たちの身近でたくさん起こっているのです。県内でも誘(ゆう)拐(かい)事件が起こっています。けっして他人事ではないんです。

 4月のこのコラムでも書いていますが、「SNSを使う子どもは悪い人から狙(ねら)われやすいです」「悪い人は優(やさ)しい笑(え)顔(がお)で近づいてきます」―これらのことを忘(わす)れないでほしいと思います。そして、困(こま)ったことがあったら、お家の人に「助けて」と言える人になってください。監(かん)禁(きん)された場所からお家の人にメールで助けを求めた少年が助けられるという事件が、九州内で起こっています。

 また、あなたの身近に困っているお友達がいたら、助けてあげられる人にもなってほしいと思います。あなた自身が助けられなくても、頼(たよ)れる大人につなげられればいいのです。きっと助けてくれる大人が、あなたの近くにいるはずです。

(ITサポートさが・陣内誠)