皆(みな)さんは、佐賀県庁(けんちょう)の中に「くらしの安全安心課」という部署(ぶしょ)があるのを知っていますか? 佐賀県に住んでいる人たちが、安全で安心な暮(く)らしができるようにとさまざまなお仕事をしてくださっています。
その中でも特に消費トラブル(お金に関するトラブル)の解決(かいけつ)に向けた相談窓口(まどぐち)となっているのが佐賀県消費生活センターです。今年の夏、そのセンターに「子どものオンラインゲーム利用に関する相談が複数(ふくすう)よせられた」として、県内の学校や県民にむけて「注意してください」という呼(よ)び掛(か)け(注意喚起(かんき))がありました。読者の皆さんの学校でも2学期開始早々に「オンラインゲームの課金」についての指導(しどう)が行われたのではないでしょうか。
オンラインゲームというのは、スマホゲームなどによくあるネットを利用したゲームのことですが、多くが無料で始められます。ただし、ある程度(ていど)ゲームが進むと、お金を使わないと先に進めなくなったり、強くなれなかったりする仕組みになっていることが多いのも事実です。
これらのゲームでは、オンライン決済(けっさい)といって、実際(じっさい)に現金(げんきん)を支払(しはら)わない仕組みを採用(さいよう)しているケースが多く、後になって多額(たがく)の請求(せいきゅう)がきて驚(おどろ)くことがあります。目の前でお金が動くわけではないので、気軽に使い過(す)ぎてしまうからです。
オンラインゲームの課金は、いわば「目に見えないお金」のやりとりです。現金のやりとり以上に気を付けることが大切なのです。(ITサポートさが・陣内誠)