<ジンジン博士のケータイ新書>5Gが新時代にやってくる

 あと数日で年号が「令(れい)和(わ)」に代わります。新しい時代がやってくるのですね。

 

 新しい時代といえば、4月の初めに「5G」という言葉が、新しい時代がやってくることを知らせるシンボルとして、世界中で取り上げられていました。アメリカと韓(かん)国(こく)で、次世代の携(けい)帯(たい)通信向けサービスが開始されたと発表されたのです。その通信システムが、携帯電話の通信規(き)格(かく)の第5世代になるということで「5G」と呼(よ)ばれているのです。

 

 それでは、携帯電話の通信が「5G」になると何が変わるのでしょうか。その特(とく)徴(ちょう)は「高速化」「大(だい)容(よう)量(りょう)化(か)」「大量の端(たん)末(まつ)への同時接(せつ)続(ぞく)」「低遅(ち)延(えん)化・高(こう)信(しん)頼(らい)性(せい)」「低コスト化・省電力化」だとされています。

 

 「高速化」や「大容量化」は分かりやすいですね。素(す)早(ばや)くたくさんのデータをやり取りできるようになります。「同時接続」は、これまでの10倍の端末が接続可(か)能(のう)になるので、いろいろな家電や道具がインターネットにつながるようになるでしょう。「IoT」(モノのインターネット接続)が進みます。「低遅延化・高信頼性」通信では、生じる時間の誤(ご)差(さ)が少なくなるので、遠(えん)隔(かく)医(い)療(りょう)や自動車の自動運転の技(ぎ)術(じゅつ)が進むことが予想されます。「低コスト化・省電力化」では、携帯電話の利用料金も安くなるかもしれません。

 

 日本では、2020年に導(どう)入(にゅう)される予定の「5G」ですが、利用するための設(せつ)備(び)を整えるのにしばらく時間がかかるかもしれません。でも皆(みな)さんの成長とともに新しい時代はやってくるのです。(ITサポートさが・陣内誠)