<ジンジン博士のケータイ新書>情報には常に冷静な態度を

 2月13日夜に東北地方で大きな地震が起こりました。非常(ひじょう)に残念(ざんねん)なことですが、地震直後(ちょくご)から様々(さまざま)なデマ(嘘)の情報(じょうほう)がSNSを使って拡散(かくさん)されました。中には勘違(かんちが)いから拡散されたものもありましたが、デマの多くは悪意(あくい)から発せられ、人々の不安をかきたてるものでした。以前(いぜん)にもこのコラムで書いたと思いますが、大きな災害(さいがい)が起こるたびに同じようなことが起こります。普段(ふだん)なら決してだまされないような人でも、不安(ふあん)が高まっていると簡単(かんたん)にだまされてしまうものです。

 

 不安な時だけでなく、期待感(きたいかん)が大きい時も人はだまされます。ちょっと前になりますが、ネット通販(つうはん)の会社の社長さんが、自分のSNSのフォロワーに抽選(ちゅうせん)でお金を配(くば)っていた時期(じき)がありました。その頃(ころ)、はやっていたのが、その社長になりすました詐欺(さぎ)でした。ネットの情報に詳(くわ)しい人でも「お金をもらえる」という期待感(きたいかん)から、だまされてしまっているケースがありました。

 ここ最近、増えているのが「新型コロナウイルス感染症用のワクチンを優先的(ゆうせんてき)に受けられるようするためにお金を振(ふ)り込(こ)んでください」という詐欺(さぎ)です。メールやSNSのメッセージを通じて送られてくるものもあります。新型コロナウイルス感染症への不安とワクチン接種(せっしゅ)への期待感(きたいかん)に揺(ゆ)れる心を狙(ねら)った悪質(あくしつ)な手口(てぐち)といえます。

 様々な情報が飛(と)び交(か)う現代ですが、皆(みな)さんをだまそうとする情報がたくさんあることを意識(いしき)して、常(つね)に冷静(れいせい)な態度(たいど)を維持(いじ)することが大切ですね。

(ITサポートさが・陣内誠)