<ジンジン博士のケータイ新書>不用意な情報発信は危険

 3月21日に「#(ハッシュタグ)ポテチ姉貴の退学(たいがく)に抗議(こうぎ)します」がトレンド(ツイッターでもりあがっている話題入りして、大騒(おおさわ)ぎになったのを知っていますか?

 

 ことの始まりは、とある3人の高校生が、おふざけプリクラをSNSにアップしたことでした。そのSNSは知り合いにしか見られない設定(せってい)になっていたようなのですが、誰(だれ)かが勝手(かって)に別のSNSに公開し、拡散(かくさん)されてしまいました。その後、プリクラの拡散を理由に3人が高校を退学させられたという情報が流され、退学はあまりにかわいそうだとネット上で大きな話題になったのです。

 

 本当に退学になったかどうかははっきりしていませんが、このことに対して高校に抗議の電話や問(と)い合わせが相次(あいつ)ぎ、高校としては情報を広めた人物に対して法的措置(ほうてきそち)を検討(けんとう)していると報道(ほうどう)されました。不確(ふたし)かな情報が広がって、それを真に受けたり、面白がったりした人々が「炎上」状態を作り上げたのです。これまで何度も繰り返されてきたことですね。

 

 ここで、皆さんに注意してもらいたいのは、「デジタル化し共有されたデータは、拡散される可能性(かのうせい)がある」ということです。非常に厳しい言い方になりますが、3人の高校生には「仲間うちの公開だから」とか「すぐ消すから」という油断(ゆだん)があったと考えられます。その油断が大きな炎上を生んでしまったと言えるでしょう。不用意(ふようい)な情報発信(はっしん)はとても危険なのです。

 春休みが始まりましたが、皆さんも気を付けてくださいね。

(ITサポートさが・陣内誠)