<ジンジン博士のケータイ新書>ツイッターの誹謗中傷対応

 みなさんはツイッターというSNSアプリを知っていますよね。

 

 アメリカのツイッター社が、相手を傷(きず)つけるかもしれない言葉をリツイートしようとすると、投稿(とうこう)をもう一度考え直すようにアドバイスする機能(きのう)をもたせることを発表しました。ツイッター社では昨年の5月からテストを重ねていたそうで、たくさんの事例を集めて研究した結果、不快(ふかい)な言葉と冗談(じょうだん)の区別ができるようになったというからびっくりですね。

 

 これまで何度もニュースで取り上げられているように、ツイッターを使った他人への誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)は大きな社会問題になっていました。ニュースで取り上げられるたびに、ツイッターを使う人の心掛(こころが)けの問題なのに、ツイッターのせいにされているみたいだなと感じていたのですが、ツイッターの方で誹謗中傷への対応(たいおう)をするようになったのですね。まるで自動車が危険(きけん)をかぎつけて自動でブレーキをかけてくれるような機能です。

 実際(じっさい)、アドバイスを受け取った人の3分の1の人がリツイートをやめたり、変えたりしたことから、アドバイスの効果(こうか)が証明(しょうめい)されています。

 

 ただ非常(ひじょう)に残念なことに、この機能は英語版(ばん)のアプリにだけ採用(さいよう)されるそうで、日本語には対応していません。ツイッター社は英語以外の言葉にも対応させると発表しているので、いつか日本語に対応する日を待ちたいと思います。

 

 もっとも、自分の投稿に責任(せきにん)を持つ態度(たいど)が身についてさえいれば、アシスト機能はいらないかもしれませんね。

(ITサポートさが・陣内誠)