<ジンジン博士のケータイ新書>ネットもリアルも人としてのマナーを

 タレントの中川翔子(しょうこ)さんが、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)投稿(とうこう)に対して強い態度(たいど)でのぞむことを今月8日、ツイッターで宣言(せんげん)しました。

 中川さんは、「常軌(じょうき)を逸(いっ)した誹謗中傷、命の危険(きけん)を感じさせる書(か)き込(こ)みには、警察(けいさつ)に相談してしかるべき対処(たいしょ)をしていこうと思います。何書いてもいいわけじゃない、調子に乗ると大変なことになると理解(りかい)してほしい」と主張(しゅちょう)し「書いた心あたりあるならもう遅(おそ)い」と警告(けいこく)しました。

 

 ネットを使った誹謗中傷については、女子プロレスラー木村花さんへの誹謗中傷をきっかけとして世間の注目が集まり、インターネット上で誹謗中傷の投稿をした人を特定するための手続きを簡単(かんたん)にすることを中心とした改正プロバイダ責任(せきにん)制限(せいげん)法が今年4月に成立しました。この法律(ほうりつ)が有効(ゆうこう)になったあかつきには、誹謗中傷した相手を特定する手続きが今より簡単になるので、愚(おろ)かな行いが減(へ)るのではないかと期待されています。

 

 中川さんは一連のツイートの中で「ネットもリアルの延長(えんちょう)と理解していかないとと思います。人としてのマナーを守っていかないと」とつぶやいています。まさにその通りで、むしろネットとリアルで分けて考えるのが間違(まちが)いの元と言えるかもしれません。SNSは、手紙や電話と同じで、人と人との交流を手助けする道具です。手紙にしろ電話にしろ、ひどい悪口を言えば、それなりの制裁(せいさい)を受けることになりますよね。SNSも同じで、人としてのマナーを守ることが大切なのです。

(ITサポートさが・陣内誠)