<ジンジン博士のケータイ新書>驚きの情報、一度立ち止まって

 今月初め、大阪(おおさか)のシンボルの一つである通天閣(つうてんかく)にコロナウイルスのワクチン接種(せっしゅ)をやめるよう訴(うった)えるネオンサインがだされているという「デマ」が、SNSで拡散(かくさん)され大きな話題になりました。通天閣は大阪府(おおさかふ)のコロナ感染(かんせん)状況(じょうきょう)に応(おう)じたライトアップでも有名で、10月末に警戒(けいかい)の意味を表す黄色から警戒解除(かいじょ)の緑色に変化したばかりだったのです。そんなタイミングだったこともあって、デマを信じてしまった人から通天閣を運営(うんえい)する会社への抗議(こうぎ)が多数寄(よ)せられたそうです。せっかくみんなが協力してワクチン接種率(りつ)をあげているのに、じゃまをするような広告をだすのは良くないと思った人が結構(けっこう)いらっしゃったということです。でも運営会社からしたら全く身に覚えのないことであり、大きな迷惑(めいわく)であることは言うまでもありません。抗議してしまった人もさぞかし気まずかったことだろうと同情(どうじょう)してしまいます。

 

 これまで何度かこのコラムで紹介(しょうかい)していることですが、SNSなどで流されている情報(じょうほう)は全てが真実とは言えません。本当に正しい情報なのかどうか確認(かくにん)することが必要です。ただ今回の場合、佐賀(さが)に住んでいる私(わたし)たちは実際(じっさい)に通天閣を見に行くわけにもいきませんし、どうすれば良いのでしょう。

 

 驚(おどろ)くような情報に触(ふ)れた時は一度立ち止まって考えることが大切です。元の情報を伝えているのは誰(だれ)か、情報源(げん)が複数(ふくすう)あるかなど確認できることはあります。そして、怪(あや)しい情報は拡散させてはいけません。

(ITサポートさが・陣内誠)