<ジンジン博士のケータイ新書>侮辱罪の刑罰が厳しくなる?

 先月のコラムで、4月1日から新しい法律(ほうりつ)が施行(しこう)されますとお知らせしました。皆(みな)さんは法律を決める場所がどこか知っていますか? 小学6年生の社会で勉強するので、中学生以上の人は知っていると思いますが、法律を決める場所は国会です。今の時期も国会議事堂でさまざまな法律案が話し合われていますが、インターネットにも関係の深い「法律の改正案」があるのでお知らせします。

 

 「第208回(かい) 閣法(かくほう)第(だい)57号 刑法(けいほう)等(とう)の一部を改正する法律案」が決まれば、侮辱罪(ぶじょくざい)が厳罰(げんばつ)化(罰(ばつ)を重く)されることになります。この法律改正案は、主としてインターネット上の誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)をへらす目的で、今の国会に提出(ていしゅつ)されました。これまでの法律では侮辱罪の刑罰(ていばつ)は「拘留(こうりゅう)(30日未満)または科料(1万円未満)」となっていましたが、改正案がそのまま決まれば「1年以下の懲役(ちょうえき)もしくは禁錮(きんこ)、30万円以下の罰金(ばっきん)、または拘留もしくは科料」となります。拘留や懲役・禁錮など難(むずか)しい用語がでてきますが、簡単(かんたん)に言うと刑務所(けいむしょ)などの施設(しせつ)に留(と)め置(お)かれる期間が延(の)びて、罰金の額(がく)が多くなるということです。

 

 インターネット上の書(か)き込(こ)みは、とても気軽に行えるので、多くの人が利用しているのですが、その書き込みが人の名誉(めいよ)を傷(きず)つけたり侮辱したりした場合、大きな罰があたえられることを知っておかなければいけません。いつも言っていますが「情報(じょうほう)発信は慎重(しんちょう)に」です。

 法律案が決定した時は、またこのコラムで紹介(しょうかい)させてもらいます。

(ITサポートさが・陣内誠)