<ジンジン博士のケータイ新書>SNSが負担になっている人は

 8月14日にトムさんのインスタグラムで、メンタルヘルス(心の健康)のためにSNSから離(はな)れていたことを報告(ほうこく)し、投稿(とうこう)動画の中で「インスタグラムとツイッターは刺激(しげき)が強すぎて、打ちのめされてしまう。(中略(ちゅうりゃく))最終的にメンタルにとても悪影響(あくえいきょう)を与(あた)えてしまう。だから一歩引いて、アプリを削除(さくじょ)することにした」と報告したのです。この投稿は世界中に拡散(かくさん)され、たくさんの「いいね!」を獲得(かくとく)しました。

 

 この一件(いっけん)で、「トムさんほどの有名人でもSNSが精神(せいしん)的な負担(ふたん)になっているんだなぁ」と思い知らされました。心に負担が生まれるのなら、勇気をもってSNSから離れるという決断(けつだん)はとても素晴(すば)らしいことですね。皆(みな)さんの中にSNSが負担になっている人がいるのならトム・ホランドさんの様に「勇気ある撤退(てったい)」を選ぶことも良(い)いことだと思います。

 

 ただ一つ気になっているのが、「SNS引退(いんたい)宣言(せんげん)」後もトムさんのインスタグラムが見えていることです。スマホからアプリを削除したからと言ってアカウントが削除されるわけではありません。管理されていないアカウントは「乗っ取り」被害(ひがい)にあう可能性(かのうせい)が高まるのです。でも、映画スターのアカウントですから誰(だれ)かがきちんと管理していると信じたいと思います。皆さんがSNS引退をする時は、アカウント削除するのをお忘(わす)れなく。

(ITサポートさが・陣内誠)