<ジンジン博士のケータイ新書>SNSで知り合った相手からの詐欺被害

 今、佐賀県(さがけん)で「SNSなどを通じて知り合った相手からの詐欺(さぎ)」の被害(ひがい)がとても増(ふ)えています。令和(れいわ)4年8月までの被害総額(そうがく)が去年1年間の額のおよそ3倍になっています。まだ1年の3分の1が残っているので、このままのペースで被害が増え続けると被害額(がく)は昨年の4.5倍になる計算です。また、この数字は警察(けいさつ)が事件(じけん)として取り上げたものなので、事件になっていない被害があるかもしれません。ただ、新聞やテレビで何度も被害が報告(ほうこく)されているし、佐賀県警(さがけんけい)からも広報(こうほう)されているので、今後は被害が減(へ)っていくと信じたいと思います。

 

 全国的にも、SNSで知り合った相手から副業を紹介(しょうかい)され、借金をさせられる被害が増えています。

 

 佐賀県と全国の事例に共通しているのは「インターネットを通じて知り合った相手にだまされている」という点です。インターネットは人のコミュニケーションの幅(はば)を広げる道具ですので、たくさんの人と知り合うチャンスが広がります。しかし同時に、悪い人と接触(せっしょく)するおそれも増えることになります。インターネットで知り合うのは顔が見えない人ですので、どんな人なのか見きわめる目が大切になります。

 

 今のところ、子どもが詐欺の被害にあったケースは報告されていません。しかし、ゲームのリアル・マネー・トレード(現実(げんじつ)の通貨売買)などで被害にあっている子も確実(かくじつ)に存在(そんざい)します。ネットでお金の話がでるときは、詐欺を疑(うたが)うのがいいと思います。一人一人が気をつけて詐欺の被害を防(ふせ)ぎましょう。

(ITサポートさが・陣内誠)