<ジンジン博士のケータイ新書>SNSは悪ふざけが許される場所ではない

 だいぶん遅(おそ)くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

 さて、お正月早々ネットを騒(さわ)がせた動画があったので、みなさんといっしょに考えてみたいと思います。問題の動画は、回転ずし店での一場面を切り取ったものでした。若(わか)い男性(だんせい)がレーンを流れているおすしの皿からはしで1個(こ)だけ取り、そのまま食べてしまう様子が映(うつ)されていました。皿を乗せた台には注文品と書かれていて、1個だけ残ったおすしを乗せた台はそのままレーンを流れていきました。動画の投稿(とうこう)主(以下、Aさん)のコメントには「おいしそうだったのでたべちゃいました#人の注文」と書かれていて、いかにも迷惑行為(めいわくこうい)動画のように見えました。

 

 この動画は若い人に人気の動画投稿サイトに投稿されていたのですが、動画を見た人が別のSNSに投稿したため「不衛生(ふえいせい)だ」とか「犯罪(はんざい)行為だ」などといったAさんへの批判(ひはん)が集まりました。炎上(えんじょう)を恐(おそ)れたAさんは、動画投稿サイトのアカウントを消したうえで、SNSを通じ、本当は自分で注文したすしでしたという説明をしましたが、炎上はおさまりませんでした。

 

 これまでにも、たくさんの人がSNSに不適切(ふてきせつ)な動画や写真を投稿して炎上事件(じけん)をおこしてきました。中には家族の職業(しょくぎょう)に大きな影響(えいきょう)が出たり、実生活に影響が出たりした人もいます。SNSは悪ふざけが許(ゆる)される場所ではないことを自覚してほしいと思います。お互(たが)いに気をつけましょう。

(ITサポートさが・陣内誠)