<ジンジン博士のケータイ新書>賛否が分かれるChatGPT

 ChatGPT(チャットGPT)という対話型の人工知能(ちのう)(AI)が大きな話題になっていますね。

 

 このAIは2022年11月末に発表されましたが、公開から5日間で登録者数100万人を超(こ)えるほど注目されていました。使い道としては、作文を書かせる、外国語の翻訳(ほんやく)、プログラミングをさせる、テスト問題を作らせるなど、さまざまな利用法が想定されていますが、私(わたし)たちの生活を大きく変えてしまうだろうといわれています。

 

 それだけでもすごいことですが、3月中旬(ちゅうじゅん)にGPT―4と呼(よ)ばれる新しいバージョンが発表されると騒(さわ)ぎはさらに大きくなりました。「頭の良(い)い小学生が、大学生レベルになった」という人もいれば、「アメリカの司法試験で上位10%に入る結果をたたき出した」と分析(ぶんせき)する人もいます。GPT―4はチャットGPTの有料版(ばん)に登録しているユーザーだけが利用できるサービスですが、Microsoftが運営(うんえい)する検索(けんさく)サイトの「Microsoft Bing」では無料で使えます。そのため「Google」から乗(の)り換(か)える人が増(ふ)えているという説もあります。

 

 大歓迎(だいかんげい)で迎(むか)えられているように見えるチャットGPTですが、「社会と人類に深刻(しんこく)なリスクをもたらす」として、開発の一時停止を求めている専門(せんもん)家の人たちがいます。テスラで有名なイーロン・マスクさんもその中の一人です。またイタリアでは、個人情報(こじんじょうほう)を違法(いほう)に集めた疑(うたが)いがあるとして、3月末、一時的に使用禁止(きんし)とされました。

 

 賛否(さんぴ)が分かれるチャットGPTですが、今後どうなっていくか注意深く見守っていきたいと思います。

(ITサポートさが・陣内誠)