<ジンジン博士のケータイ新書>誤課金に注意を

 きょうの話題は「新しい仕組みが広まると、そこに新しい問題が起こる」ということです。

 

 最近「アイフォンやアイパッドによる誤課金(ごかきん)(まちがって課金してしまう)」が注目されています。アイフォンやアイパッドにTouch ID(指紋(しもん)認証(にんしょう))が採用(さいよう)され、お金の支(し)払(はら)い(決済(けっさい))にも利用できるようになりました。それまではアップルIDの入力が必要だったのが指一本でできるようになったので、便利になったとも言えるのですが、誤課金が増(ふ)える原因(げんいん)にもなっているようです。画面ロック解除(かいじょ)で使用している指紋認証の動作が定着したので、タッチしたら決済だったというような流れです。もちろんユーザー側が注意深く行動すれば、何の問題もなく防(ふせ)ぐことのできる問題ですが、どんなことにもうっかりミスは存在(そんざい)します。ちなみに誤課金が返金される可能性(かのうせい)はありますが、お金の流れや回数などいろいろな制約(せいやく)があり簡単(かんたん)ではありません。

 

 また、誤課金をねらっているのではないかと疑(うたが)われるアプリが報告(ほうこく)され始めた点も問題です。幸い現在(げんざい)は対策(たいさく)されているようですが、新しい仕組みができると、そこにつけこもうとする人がいることを忘(わす)れてはいけないと思います。読者の皆(みな)さんの慎重(しんちょう)な行動を願っています。

(ITサポートさが・陣内誠)