<ジンジン博士のケータイ新書>SNSはモラル考えて

 ニュースで何度も取り上げられているので、読者の皆(みな)さんも知っていると思いますが、現在(げんざい)SNS上での不適切(ふてきせつ)動画が大きな問題になっています。俗(ぞく)に「バイトテロ」と呼(よ)ばれる案件(あんけん)です。この問題は、今に始まったことではなく、2013年には多くの不適切写真が報告(ほうこく)され、それに便乗した一般(いっぱん)客による不適切投稿(とうこう)もたくさん発見されて、大きな社会問題になりました。

 

 不適切投稿をした人は、悪ふざけのつもりかもしれませんが、お店側にとっては経済(けいざい)的な被害(ひがい)もおこる大変な問題です。「くら寿司(すし)」の事件(じけん)では株価(かぶか)が大きく落(お)ち込(こ)んで27億円の被害が出たという報道(ほうどう)もありました。過去(かこ)には損害(そんがい)賠償(ばいしょう)の裁判(さいばん)が行われたケースもあります。

 

 これまで、何度も言ってきましたが、インターネット上での情報(じょうほう)発信には責任(せきにん)が発生することを自覚することが大切です。「どうせ誰(だれ)も見ていないから」とか「仲間内の冗談(じょうだん)だから」などと考えていると大変なことになります。

 

 人に迷惑(めいわく)をかけることもいけないことですが、自分自身の将来(しょうらい)に影響(えいきょう)を与(あた)えることになるのです。事件を起こした人たちの個人(こじん)情報がネット上にさらされ、削除(さくじょ)することが大変難(むずか)しい状況(じょうきょう)になるからです。

 

 モラルを考えることは自分を守ることなのです。(ITサポートさが・陣内誠)