<ジンジン博士のケータイ新書>巧妙化するネット詐欺

 長かった夏休みももうすぐ終わり、読者の中には週明けから学校が始まる人もいるでしょう。夏休み期間中、安全なネット利用を心がけることができましたか?

 

 最近、ネット利用の安全をおびやかす事例が増(ふ)えているのでお知らせします。

 

 皆(みな)さんは「フィッシング詐欺(さぎ)」というのを知っていますか? 「フィッシング詐欺」とは、送信者になりすました電子メールやメッセージを送りつけて、ニセのホームページにアクセスさせることで、クレジットカード番号やアカウント情報(じょうほう)(ユーザID、パスワード)などの個人(こじん)情報を盗(ぬす)み出(だ)すことを言います。この「フィッシング詐欺」が、今年の夏たいへん多くなっているだけでなく、とても巧妙(こうみょう)になっているのです。

 

 特にアップルに成りすましたものは、メールアドレスが公式のものとよく似(に)ているうえに、リンク先のホームページが見た目だけはそっくりだったのです。それで、これまでならだまされなかった人にまで被害(ひがい)が広がっています。

 また、ドコモになりすました詐欺は、SMS(ショートメール)を使ったものでした。SMSを利用したものは、特に「スミッシング」と呼(よ)ばれ新しい詐欺の手口として注目されています。正しい相手からの連絡(れんらく)もSMSを利用したものがあるので、詐欺に引っかかりやすく注意が必要なのです。

 

 新しい詐欺関係の情報は、どうしても被害者がでてから、知らされることになります。みなさんも気を付けてくださいね。

(ITサポートさが・陣内誠)