<ジンジン博士のケータイ新書>わたしの「ふつう」と、あなたの「ふつう」はちがう

 愛知県が12月4日からの人権(じんけん)週間に合わせて制作(せいさく)した啓発(けいはつ)ポスターが話題になりました。インターネットや高齢者(こうれいしゃ)、女性(じょせい)の人権問題など全部で7種類あるポスターの共通キャッチフレーズは、「わたしの『ふつう』と、あなたの『ふつう』はちがう。それを、わたしたちの『ふつう』にしよう。」というもので、非常(ひじょう)に分かりやすいと大好評でした。この言葉は、インターネットを利用するときの心構(こころがま)えとしてぴったりだなぁと思ったので、紹介(しょうかい)させていただきました。

 

 例えば、電話やLINEなどで夜間に連絡(れんらく)するとき「もう遅(おそ)い時刻(じこく)だ」と感じる時間帯は人によって違(ちが)います。自分が大丈夫(だいじょうぶ)だと思う時刻でも、相手にとっては遅い時刻かもしれません。自分では大丈夫と思った言葉遣(ことばづか)いが相手にとっては居心地(いごこち)の悪いものかもしれません。自分の「ふつう」が「ふつう」ではないことを忘(わす)れてはいけないのです。特にツイッターなど誰(だれ)が見ているか分からないツールでは、思わぬことから大きな批判(ひはん)を受けることがあることを自覚する必要があります。

 

 わたしにとって「面白(おもしろ)い」ことが、誰かにとって「不快(ふかい)」であることも多いのが、インターネットの世界、わたしたちの生きている世界なのです。(ITサポートさが・陣内誠)