<ジンジン博士のケータイ新書>ネットの発言にも責任を持とう

 「Yahoo!ニュース」というニュースサイトを知っていますか? このニュースサイトには、報道(ほうどう)されたニュースに対してユーザーが自分の意見(コメント)を残せる機能(きのう)があります。この機能を略(りゃく)してヤフコメと呼ぶ人もいます。

 

 その「Yahoo!ニュース」を運営(うんえい)している「Yahoo!JAPAN」は10月18日、コメント投稿(とうこう)するためのアカウントIDに対して携帯電話番号の登録を必須(ひっす)とすると発表し、11月15日から本格(ほんかく)的に実施(じっし)されました。

 

 ヤフコメに関しては、乱暴(らんぼう)な言葉づかいや他者への配慮(はいりょ)を欠いた発言などが、たびたび問題にされた過去(かこ)があります。それらへの対応(たいおう)として、これまでにもコメントに関するルールの見直しや24時間体制(たいせい)のパトロール、不適切(ふてきせつ)な書き込みの削除(さくじょ)、不適切なコメントを繰り返す人(ID)への投稿停止などさまざまな対策(たいさく)を行ってきました。しかし投稿停止になった人が別のIDを作って不適切な投稿をくりかえす例がたくさん見られたことから、これを防ぐために、今回IDと電話番号のひもづけ設定(せってい)を必須としたとのことです。自分の書きこんだことに責任(せきにん)を持ってもらうことを明確(めいかく)にしたのですね。

 

 この決定に対して「思ったことが言えなくなる」という意見もあるようですが、インターネットは思ったことを何でも言ってよい世界ではないことを再確認する必要があると思います。ネットでも現実(げんじつ)でも発言には責任を持つ態度(たいど)を身に付けたいものです。

(ITサポートさが・陣内誠)